2011年7月7日木曜日

Des hommes et des dieux, un film de Xavier Beauvois, 神々と男たち(グザビエ・ヴォーヴォワ)

Minami Tanaka

Je suis allée au cinéma à Yurakucho pour voir le film Des hommes et des dieux de Xavier Beauvois. Ce film français a obtenu le grand prix au Festival de Cannes.
Que raconte ce film ? Dans une ville du nord de l’Algerie, il y a un monastère où vivent sept moines. Ce sont de bons chrétiens qui aident les habitants du village voisin qui a besoin d’aide médicale. Mais c’est l’époque de la guerre civile algérienne. La situation se dégrade et les moines sont invités à retourner en France. Vont-ils partir ou rester ?
Pourquoi ce film a obtenu le grand prix au Festival international de Cannes ? Parce que ce film raconte un fait historique,  l’assassinat des moines de Tibhirine ? C’est sûr mais ce n’est pas la seule raison. Dans le film, on trouve aussi la foi inébranlable de ces moines qui ont decidé de rester là pour continuer à soigner les habitants malgré les circonstances difficiles. Le film pose aussi la question de la dignité humaine. Finalement, ils ont été tués par le GIA (le Groupe Islamique Armé ) bien qu'ils n’aient commis aucun crime.
Ce film ne passe plus à Tokyo, mais il y a des cinémas en province qui continuent de le donner. Si vous avez l’occasion de le voir, je vous conseille d’y aller.



 「東京で行われている、フランコフォニーの映画や美術展、展覧会を探して観賞する」
 あるとき、こんな題材を与えられた。フランス語圏、に限って検索したことはなかったが、調べてみるとかなりの数ある。フランス映画については、地区ごとに映画館で上映されるものがあり、フランス映画祭がある。フランスに関するイベントとして、横浜フランス月間やルドゥーテ展、などなど多くのものが挙げられた。日仏の意外な近さ、というものを感じた。
中でも私は、シネスイッチ銀座で上映されていたフランス映画「神々と男たち(原題:des hommes et des dieux)」を鑑賞した。俳優の経験を持つグザヴィエ・ボーヴォワ監督による最新作。2010年カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞作品である。
舞台は1990年代アルジェリアのとある小さな村にぽつんと建つ、修道院。そこに7人のフランス人カトリック修道士が生活していた。一人は「宗教の違いには関わらず、みんな友達である」という信仰に基づき、イスラム教徒である近所の住民にも治療を行っていた。しかし、時代はアルジェリア内戦。その被害は、人里離れたこの小さな村にもやってくる。
ある日、修道院の近隣でクロアチア人が殺害されたことを契機に、この村にもイスラム過激派が回るようになるのだ。多くの住民たちが避難する中で、修道士たちが避難するかどうか、が問われる。未だに現地に残る住民たちは持病によりなかなか逃げられない。修道士たちの残留を希望し、一度は住民のためを想って残留を決める。しかしながら、状況はさらに過酷さを増していく――修道士たちは村を棄てて非難するのか、それとも残って治療を続けるのか。
この映画の制作背景には実在の事件の存在がある。1996年、アルジェリアで生起したフランス人修道士暗殺事件である。アルジェリア政府とGIAのイスラム過激派の対立から、アルジェリア郊外にあった修道院の修道士たちが誘拐され、暗殺されてしまったのである。この事件から10年後、映画化が決定した。
この映画は東京始め関東では既に上映が終了しているものの、7月上旬まで各地の映画館にて上映される予定である。また、現在東京都横浜市において開催されている横浜フランス月間においても上映されていたとのことである。
フランス映画特有の単調でゆっくりとした時の流れは否めないが、作品の重厚な題材と要所要所で意図せずに流れてくるBGM「白鳥の湖」が相まって、ただならぬ深さをもった作品に仕上がっている。監督が描きたかったという、有事の状況のなかでも信仰を忘れずに生きる修道士たちの意志の強さに強く心を打たれ、また、罪なき修道士たちの暗殺という人間の尊厳について考えさせられる作品といえよう。



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